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看護師の夜勤事情|2交代制と3交代制の違いや72時間ルールとは?2017-08-14

看護師のお仕事

入院患者への与薬やトイレの付き添い、夜間の救急・急変への対応など、入院設備を備えた病院では24時間体制で看護の提供が求められます。そのため、病院に勤務する看護師には夜勤があります。
夜勤の勤務時間やシフトにはどのような決まりがあり、どういった仕事をしているのでしょうか?
看護師として働いている人を対象に、夜勤に関する基本的なルールから仕事の流れまで、気になる情報をお伝えします。

看護師の夜勤の実態とは?

看護師の勤務には「2交代制」と「3交代制」の2種類があり、夜勤と日勤を交代で担当していく体制がとられています。

●2交代制と3交代制によって時間が異なる
2交代制では、1日を日勤と夜勤の2つの時間帯に分けて勤務にあたります。日勤が8時間、夜勤が16時間という所が多く、夜勤の時間帯が長くなります。
3交代制では、1日を日勤と準夜勤、深夜勤の3つの時間帯に分けて、それぞれ8時間ずつの勤務で交代します。
2交代制と3交代制をどちらも取り入れて組み合わせていたり、夜勤専従の看護師がいたりと病院によっては変則的な場合もあります。

●8時間3交代勤務、2名、月8回以内
1965年に人事院から「看護師の夜勤は8時間3交代制勤務において、2名、月に8回以内を基本とする」という「2−8(ニッパチ)判定」が目標として示されました。これが、看護師の夜勤に関する公的な目安です。
その後、現在に至るまで労働基準法は幾度となく改正され、夜勤労働時間の上限を定めたり、休憩時間の確保を義務付けたりと、看護師の長時間労働による負担を軽減するべくさまざまな取り組みが行われてきました。
しかし、今から50年も前に決められた2−8判定ですが、残念ながら現状ではあまり改善されているとは言えません。医療の需要の拡大に対して看護師の数が追いつかず、人員不足になってしまっているのが実情です。
人員不足になると一人当たりの勤務の負担が増し、看護の質の低下や看護師の健康面への影響も心配されます。こうした悪循環を断ち切るためにも、看護師自身が夜勤についてのルールをきちんと理解すること、看護の仕事と生活とのバランスをとりながら働けるよう、病院側がルールを守って勤務体系を管理することが必要となります。

2交代制の夜勤

1日の勤務を日勤と夜勤の2つに分けて勤務にあたるのが2交代制です。2交代制夜勤の特徴と仕事の流れをご紹介します。

●2交代制夜勤の仕事の流れ
出勤するとまず、申し送りを行います。その後夕食の準備と配膳を行い、食事の介助や食後の配薬を行います。就寝前の投薬や点滴を終えたら、消灯後は大体2時間に一度の巡回を行い、患者の状態を見たり、必要に応じてトイレの介助をしたりします。大体午前3時頃に1時間半ほどの仮眠と休憩を取りますが、この間も、ナースコールや患者の容体に急変が起これば、対応します。朝は朝食準備や患者へのあいさつ回り、検温、採血などを行い、朝食の配膳と介助を行います。朝食の片付けを終えたら、出勤してきた日勤の看護師に申し送りをして、勤務終了です。

●2交代制の夜勤のメリット
2交代制の場合、夜勤の拘束時間は16時間と長いものの、オフの時間を長くとれるというメリットがあります。
また、深夜に出勤したり帰宅したりする必要がないため、深夜通勤の不安もなくなります。拘束時間が長いのはデメリットですが、日勤か夜勤の2パターンしかないので、生活リズムが安定しやすいこともメリットといえるでしょう。
また、2交代制は病院側にもメリットがあります。3交代制の準夜勤分の残業手当を削減でき、3交代制に比べてシフトの調整もしやすいという点です。

3交代制の準夜勤・深夜勤

24時間を3つに分け、日勤以外に準夜勤、深夜勤の2つの時間帯の夜勤があるのが3交代制です。2交代制と比較してメリット、デメリットを解説します。

●準夜勤の仕事の流れ
準夜勤は、日勤と深夜勤の間で橋渡しを行う役割に当たります。出勤して申し送りを行ったら、担当する患者さまへの与薬や点滴などの確認をしつつ、夕食を準備します。食事の介助や片付けを終えたら、30分間の休憩をとります。短い時間ですが、夜間の看護に備えてしっかり体を休めておく必要があります。その後、配薬やバイタルチェックなど患者のケアをし、看護記録をとります。消灯後は巡回を行い、患者の就寝時のケアやナースコールへの対応を行います。0時頃、深夜勤の看護師に申し送りを済ませたら業務は終了です。

●深夜勤の仕事の流れ
深夜勤は多くの場合、0時頃から勤務が始まり、夜間の看護を担当します。
出勤したら申し送りを行い、担当する患者のその日の健康状態をチェックしておきます。大体2時間間隔で夜間の巡回を行い、合間に翌日に使用する薬や点滴などの準備をしたり、患者からの呼び出しに応じてトイレの介助をしたりします。日勤や準夜勤で終わらなかった仕事が深夜勤に回ってきたり、急変や救急の患者の受け入れがあると深夜の時間帯でも慌ただしく時間が過ぎたりすることもあります。
朝6時頃から、経管栄養(口から食事を摂れない患者に、口・鼻などから挿入したチューブによって直接、消化器官に栄養を送る処置)が必要な患者や点滴などの処置、食事の準備を行い、続いて配膳、朝食の介助を行います。朝食後の配薬などのケアをしたら、8時頃に日勤の看護師に申し送りをして業務終了となります。

●3交代制のメリット
3交代制のメリットは、1回の勤務時間が短くて済むことです。2交代制の夜勤と比べると約半分の拘束時間となり、1回の勤務にかかる負担は軽減されます。子供がいるなどの理由で長時間家を空けることができない人には、2交代制よりもメリットがあります。ただし、勤務時間が短い分、シフトがすぐに回ってくるので、準夜勤、深夜勤が回ってくる頻度は高くなります。例えば、日勤の後に深夜勤になったり、準夜勤を終えて家に帰っても、またすぐに日勤で出勤しなければならなかったりという場合です。
生活リズムが変則的になるため、合間にうまく睡眠を取れないと疲労が蓄積するおそれがあります。2交代制よりもシフトの組み方が複雑なこともあり、3交代制よりも2交代制のほうが働きやすいと感じる看護師が多い傾向にありますが、その病院の人員の問題や各自のライフスタイルによって、メリット・デメリットの感じ方は人それぞれ異なります。無理なく仕事を続けるためには、自分にとってどちらの勤務体系が合うか、見極めてから職場を選んだほうが良いでしょう。

「夜勤の72時間ルール」とは?

2006年、診療報酬の改定により、「夜勤従事者の月平均夜勤時間を72時間以内とする」と定めたのが通称「72時間ルール」と呼ばれるものです。

●看護師の夜勤の負担を減らすためのもの
「72時間ルール」とは、夜勤労働をする看護師全員の夜勤時間の合計を、夜勤をする看護師の人数で割った数字が72時間以内でなければならないという決まりです。看護師の過剰な夜勤労働を減らして負担を軽くし、看護と医療の質をより高めることを目的としたもので、このルールを守らなければ、国から支払われる医療行為の対価である「診療報酬」のランクを下げられ、病院側の収益は落ちてしまいます。

●どのような影響があるのか?
夜勤の勤務時間に上限が設けられると、看護師にどのような影響があるのでしょうか?順当にいけば、看護師の夜勤の負担は減るように思われます。しかし、看護師の人数が不足している病棟では、一人当たりの夜勤が増えるおそれもあります。
72時間という数字は、看護師一人当たりの上限ではなく、あくまでも病棟単位での平均値です。つまり、72時間を超えないための手段として、夜勤に当たる看護師の数を減らされ、一部の看護師ばかりが夜勤を担当するということも起こるのです。
また、夜勤手当ては給料に占める割合が大きいため、72時間ルールにより夜勤が減った看護師も喜んでばかりはいられません。自身の希望に反して夜勤手当てが減った看護師の中には、少なくなった分の給料を稼ぐために他の病院で夜勤のアルバイトをする人も見られます。外部の病院での夜勤のアルバイトとの掛け持ちは、身体的な負担が大きく、72時間ルールを設けた意味がなくなるのではと問題視されています。

夜勤の回数を増やしたい人は、集中治療室や緩和ケア病棟など、夜勤の重要性が他の病棟よりも高く72時間ルールの適用外となっている病棟に転職するか、夜勤専従で働くなど、なるべく自分の健康面に負担をかけずに希望する働き方ができるよう見直すことをおすすめします。

自分にあったワーク・ライフ・バランスで適正な夜勤を

個人経営のクリニックなど一部の例外を除けば、ほとんどの看護師が避けては通れないのが夜勤です。夜勤中の休憩時間の確保や夜勤時間の上限は、看護師が適正な環境で夜勤に従事するために定められたものなので、守るように努めなければなりません。
夜勤によって看護師に過度な負担がかかるのを防ぐことは、集中力の低下によるミスを減らし、結果的に患者や病院側にとってもプラスになります。病院側が意識して取り組むことはもちろんですが、看護師側も正しい知識を持つことが重要です。
変化していく自分のライフスタイルに合わせて、その時々に応じて仕事と生活のバランスを取るよう心がけることが、看護の仕事に長く携わる上で欠かせない秘訣といえるでしょう。

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