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男性看護師と女性看護師の違いとは?給料から仕事内容、悩みまで2017-08-14

看護師のお仕事

「看護師」というと女性をイメージする人が多いと思いますが、実は男性看護師の数も年々増加していて、今では大きな総合病院などで見かけることが珍しくありません。ただ、女性が圧倒的に多い職場で、男性が少数派の存在として働くことになるので、男性ならではの活躍を期待される一方で、悩みを抱えている人もいます。
では、男性看護師と女性看護師にはどのような違いがあるのでしょうか?仕事内容だけでなく、給料面でも差があるのでしょうか?
今回は看護師資格を持っている人を対象に、男性看護師の仕事や、よくある悩みをご紹介します。この記事を読めば、男性看護師たちが置かれた状況や本音がわかるでしょう。

男性看護師の現状とは?

男性看護師は全国でどれくらい働いていて、どの程度の年収を得ているのでしょうか?データをチェックしてみましょう。

●男性看護師の人口は10年で2倍以上に
厚生労働省が発表した資料「平成 26 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 」では、平成16年の時点で男性看護師の人数は3万1594人でした。以降も人数は徐々に増え、平成26年には7万3968人に達しています。10年間で男性看護師の人口は約2.3倍になりました。
女性看護師の人数は平成16年に72万8627人だったのが、平成26年には101万2811人と、約1.4倍の増加率となっています。
看護師全体の約7%と、男性看護師は女性看護師に比べて人数が圧倒的に少ないものの、年々増えているところを見ると、活躍する場所は今後も増えていくでしょう。将来はどこの病院も男性看護師がいるのが当たり前、という時代になるかもしれません。

●男性看護師の平均月給は?
厚生労働省の「平成27年賃金構造基本統計調査」によると、男性看護師の平均月給は33万5300円(超過労働給与額を含む、社会保険など控除前の金額)となっています。一方、女性看護師の平均月給は32万8600円です。統計上は女性看護師より男性看護師の給与のほうが多いですが、女性看護師の場合は結婚や育児で働き方をセーブしている影響もあると考えられます。
絶対数の違いから管理職になる人は女性のほうが多い傾向にありますが、男性看護師も管理職を目指せば、収入アップは可能です。

●男性看護師の平均年齢は?
同じく厚生労働省の「平成27年賃金構造基本統計調査」によると、男性看護師の平均年齢は35.2歳、平均勤続年数は6.7年となっています。女性看護師の平均年齢は38.5歳で、平均勤続年数7.9年です。
数字だけ見れば女性看護師より男性看護師のほうが、平均年齢が若く、勤続年数は短くなっています。男性看護師の人数はまだ増え始めたばかりなので、必ずしも若いうちに辞めてしまっているわけではありません。本人の努力や環境次第で長く勤めることが可能です。

※参考:厚生労働省「平成26年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei/14/dl/gaikyo.pdf
厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2015/

男性看護師の仕事

基本的に仕事内容は女性看護師と同じです。しかし、現場では男性看護師ならではの役割を求められることがあります。

●勤務する科は何科が多い?
体力が必要とされるなどの理由から、近年まで男性看護師は手術室や透析室などに配属される傾向があり、精神科では男性看護師の人数が女性看護師より多いケースもありました。しかし、現在は内科や集中治療室などさまざまな科で働くようになってきています。昔から変わらず、男性看護師が少ないのは産婦人科です。
出産や育児という機会で辞めることが少ないため、看護師不足の医療業界では男性看護師の需要が少しずつ高まっています。

●力仕事が多い
一般的に「女性よりも男性のほうが力はある」という理由で、男性看護師は患者さんの体位交換や入浴介助など、力仕事を任されることがよくあります。

●機械操作を任されることが多い
「男性のほうが機械の操作が得意そう」という古くからの先入観もあって、機械の操作を男性看護師が受け持つケースがあります。手術室や緊急外来など機械操作が多い科では、男性看護師は心強い存在です。

●男性患者の相談相手として活躍
男性患者に男性ならではの悩みがある場合や、女性看護師には言いにくいことがある場合、相談役として活躍するのが男性看護師です。
また、「男性看護師が入浴介助をしてくれたほうが恥ずかしくない」という男性患者も中にはいます。

男性看護師の悩み

男性看護師の人数は増えつつありますが、女性が多い職場で働いていることもあり、悩みの種は尽きません。

●看護学校での悩み
看護師として働くには看護学校を卒業する必要があります。中には、会社員を辞めて看護師を目指す男性もいます。しかし、定員に対して合格する男性はごくわずかというのが現状です。
看護学校入学後、愚痴などを話せる友人がいなくてストレスが溜まったり、性格の不向きに悩んだりして、中退してしまう人もいます。
そうした厳しい条件をくぐり抜け、国家試験に合格した人が看護師としてのスタートを切っています。

●就職後の人間関係の悩み
「同僚が女性看護師ばかりで気軽に話しかけにくい」「話題に入っていきづらい」など、男性看護師の中には女性看護師とのコミュニケーションの取り方を難しいと感じている人もいます。また、「低く評価されている」「女性看護師よりもきつく当たられる」など、医師との関係性に悩むこともあります。
男性看護師が仕事や人間関係の悩みを相談しやすいのは、やはり男性看護師です。悩みを分かち合える男性看護師が近くにいないと、なかなかストレスを発散できなくて、一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。

一方で、「男性看護師がいることによって、女性同士の職場よりも空気が柔らかくなる」といったメリットも存在します。

●患者さんに対する悩み
相談や入浴介助などの面で男性患者からは歓迎される一方で、女性患者からは拒まれることが時にはあります。

●給料に関する悩み
大企業のサラリーマンと異なり、男性看護師は年齢に伴って昇給したり、管理職になったりするのがまだ難しい状況にあります。業務内容や負担に対して、給料が伸び悩むことに不満を感じる人もいます。

収入をアップさせるには、精神科病棟など既に男性看護師の多い科で管理職を目指す方法が一般的です。病院での収入アップが望めない場合は、看護師としての資格や経験を生かして研究関係の職に就いたり、高齢者向けの施設に転職したりする方法がありますが、いずれの場合もキャリアチェンジになるため、大きな決断が必要です。

●体力的な悩み
職場によっては「男性看護師だから」と夜勤を多く入れられたり、重労働ばかりを頼まれたりすることがあります。断るわけにもいかず、ストレスがたまる原因にもなります。
また、日々の業務や夜勤は体力が必要とされますので、年齢を重ねても続けられるかどうか不安に感じている男性看護師も少なくありません。

●家族関係の悩み
家庭を持つ男性看護師の場合、勤務がシフト制のため休日を合わせるのが難しく、家族との時間をあまり持てないことに悩む人もいます。

男性看護師の今後の活躍に期待

かつて女性の仕事と考えられていた看護師は、男女雇用機会均等法の成立を契機に、男性も働くことができるようになりました。高齢化が進み、看護師不足に悩まされている医療業界では、男性看護師の活躍に期待が集まっています。一方で、一般的な男性会社員に比べると給料や待遇が良くないことや、独特な職場環境に悩む男性看護師が多いのも事実です。
それでも使命感に燃えて看護師の門をたたく男性は年々増えています。今後も順調に男性看護師が増えていけば、待遇や環境面なども徐々に改善されていくでしょう。

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